天むす

小エビの天ぷらを具(ぐ)にしてのりをまいたおむすび。
エピの天ぷらのうまみと、ごはんの塩気(しおけ)があわさってとってもおいしい料理(りょうり)です。
独特なのりの巻き方は、現在の皇后・美智子様のストールの巻き方にあやかっています。
なりたち
おとなり三重県(みえけん)の津市(つし)にある「千寿(せんじゅ)」という天ぷら定食(ていしょく)のお店のまかないとして、時間(じかん)がないときにエビの天ぷらを切っておむすびの中に入れたのがはじまりです。
その後、味付(あじつ)けの改良(かいりょう)などをして常連(じょうれん)さんむけのウラメニューとして市販(しはん)されるようになった天むすは人気(にんき)で、いつしか「千寿(せんじゅ)」は天むす専門店(せんもんてん)になりました。
そして時(とき)はすぎ、天むすのおいしさに見入(みい)られた名古屋の夫婦(ふうふ)が「千寿(せんじゅ)」で作り方(つくりかた)を学(まな)び、名古屋の大須(おおす)にのれん分けとして「千寿(せんじゅ)」を開き、テレビなどでとりあげられた天むすは名古屋名物とよばれるようになりました。